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July 25, 2004

日曜の朝。

 今朝は雨。でも東の空の雲の切れ目にぼんやりと光が見えます。
 私は自分の部屋の2階の窓から見る景色が好きです。丁度小さな十字路が見え、横切る車、道の角に立つ人の姿などが見えます。また、家の近くには生協というマーケットがあるので、買い物帰りの人の姿もしばしば目にします。野菜などを入れた手荷物をぶら下げて歩く人の後ろ姿って情緒的でいいんですよね。
 あと自転車に乗っている人の姿もいいですね。暮らしの中で、人が当たり前に行き交うことの出来るいつもの街の景色ほど、豊かなものはないのかもしれません。
 ぼんやりと何時間でもこういった光景を見つめていることが、実は自分を救ってくれているんです。ただ最近、そんな時間も作れなくて、で、そんな日々が続くと、ゆるやかな坂道をじりじりと転げ落ちてゆくみたいに、ゆっくりと自分を見失って行くんです。坂の途中で気付ばいいのですが、どうしようもないほど奥まで落ちてから気づいた時には悲惨。でも、そういえば、先日、50メートルの崖下に落ちて一週間、奇跡的に助かったという人がいましたね。
 雨が上がり、蝉の声が聞こえ始めました。開け放たれた窓から、雨上がりの風が運ばれてきます。すると魔法みたいに、透明な日差しが差し込んで来ました。
 日々刻々と変化しているモノ。その微細な変化の美しさを、短い人生の中でどれくらい認知できるのだろうか。多分、私が最も心動かされるモノは、こういった微細な変化を捉えることができたその一瞬なのだろう。そういう自分であるということが、こうして、やっと言葉にできるようになってきたような気がする。蝉の声に厚みが増してきた。いよいよ日差しも光量を増やし、新たな今日という一日がまたはじまります。
 

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Comments

すてきな言葉・・文章に出会えてコメントしてみたくなりました。今まで読んだ小説の1コマのような気がしました。

毎日見慣れた風景に季節を感じ、時の重みを感じる・・そんな世代なのかと想像しました。

Posted by: yuko | August 05, 2004 at 11:32 PM

yukoさん、メッセージありがとうございます。
実は、私は小説、書いているのです(かつては
ジュニア小説の作家でもありました・・・)。ですから
yukoさんにいただいたお言葉、とてもうれしかったです。

何気ない景色や風景の中にひそむ、深い詩情、
好きなんですね~。

それではまた!

Posted by: nahoko | August 10, 2004 at 12:16 AM

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