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July 18, 2005

蝉の初鳴き

P1010056 美濃手漉き和紙展も無事終了!最終日の「かみのめぐみ」の上映会も、急な決定にも関わらず、多くの方が来てくださって、山川直人監督との質疑応答なども和やかに、楽しくできましたね!
 ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました〜〜!
 展覧会終了後、みんなで片づけをし、美濃和紙ネットワーク21のメンバーの保木君、加納君、澤木君、倉田君、(家田美奈子さんは美濃和紙の里会館での仕事のためお休み)そして紙の蔵の店長・坂野さん、建築家の加納さん、家田紙工の家田さんらと、最後、会場の横にある小さな事務室で簡単にこの三週間の感想などを言い合った。それぞれが互いの仕事や役割を心の奥の方で理解しあえたと想った瞬間でした。紙の蔵の売り上げが、目標を大きく上回ったのも嬉しかったね。坂野さんの眼には涙が・・・。
 こうしてみんなでやりとげた展覧会。いろいろなお客様との会話の中にも“これから”に向けてのいろんなヒントが隠されていたよね。
 こういうことは、実際にやった人しか体験できない貴重な「ソフト源」なのだと思います。そこで密かに自分の中で積み上げられていくものこそが、誰にも真似の出来ないアイデアや、モノづくりや、ネットワークやコラボレーションにつながっていくのでしょう。
 今回、最後に「鳶に油揚げを持っていかれる」という話題が出ていたけど、確かに世の中、そういうことも多々ありますが、その油揚げに滅茶苦茶、特徴があれば、きっと持っていった鳶もそうそう簡単に油揚げをたいらげたり、自分でその美味しい特注油揚げを作ることなんてできないと思います。
 油揚げにそういう力さえあれば、きっと、どんな巨大な鳶にも勝てる、というより対等に、涼しい顔して存在していられるような気もするのです。
 私はそんな油揚げになりたい。。。なぁんて!

 ・・片づけが終わって、みんなで打ち上げをして(家田さん、ごちそうさまでした。イベント・プロデュースご苦労さまでした)、帰ったらもうへとへとでした。タイに出張していた一週間を除いてほぼ毎日、会場に行ってアテンドをしていたので、足が棒のようです。。
 翌日は疲労感でどろどろでしたが、やっぱり一連の報告をと、父のお墓に家族で行きました。お墓は久しぶりだったので、草が生い茂っていて、で、草取りをして掃除をして、献花して、冷たいお水を沢山かけて(父は非常に暑がりだった)、線香をたいたら、煙の向こうで、父がなんとなく嬉しそうに眼を細めているような気がした。
 そして今朝は、息子の模試だ!ということで6時45分に起きて、彼を駅まで送っていった。久しぶりに朝の凛とした空気、でも夏の始まりを感じるじわっとした暑さの中、車が一台もいない大通りを走り抜けた。

 昨日、我が家で蝉の初鳴きを聴いた。
 蝉は、朝の一瞬の静寂の後、一気に朗々と鳴き始めた。その様子は、オペラ歌手が、静かなコンサートホールで、大きな息を思いっきり吸い込んだのち、第一声を辺り一面に発したかのような響きだった。
 そんな瞬間こそが、旬感なのだと、久しぶりに心が躍った。
 夏が、こうして始まっていく。

 (追伸:二十四節気、七十二候では、蝉の初鳴きは、「蜩始鳴(せみはじめてなく)」として、五月中夏至の次候=現在の六月二十七日〜七月一日頃 と記載されています)

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