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July 21, 2005

水うちわ騒動記!

mizuuchiwa_1←限定制作した「水うちわ」:絵柄は金魚、 ヒメコウホネの2種。型は小判型と豆の2タイプ。絵付けの摺りは提灯の絵付け職人が一枚一枚手摺りしたもの。

 今回、「all about 美濃手漉き和紙展」の中で水うちわを作成した。これは、二年程前から岐阜で「水うちわ」の再生プロジェクトを行ってきたメンバーとのコラボレーションだったのだが、その作成、展示、販売と平行して「水うちわ」復活物語がさまざまなマスコミで流れ、ちょっとしたブームとして展覧会会場や、グッズを販売しているショップ「紙の蔵」にも沢山のお客様が訪れて下さった。 
 これらはとってもとっても有り難かったけれど、その一方で、何だか「水うちわ騒動記!」みたいな感じになってしまって、これが一過性のモノにならないことを祈るばかりだ。(ブログで積乱雲みたいにむくむくと広がっていく「水うちわ」情報の動きにも眼を見張ったけどね)
 私はずっと水うちわを商品として復活させる鍵は、なにはともあれ「雁皮紙」にあると思ってきた。これは、一年程前に水うちわ再生プロジェクトのリーダー・蒲君から、この話をはじめて聞いた時にも一番最初に感じたことだ。要するに良質な美濃手漉き和紙の再生(ただ再生させるだけでなく、それらを商品化させ、安定供給の中で流通させ、売れる商品にして買っていただき、ふたたび資金・資源を還元していくという循環が私の目的なのだが)と、水うちわの再生は切っても切れない関係にあると思った。
 そうこうする中で、和紙の専門家でもあり、和紙問屋かつ和紙プロデューサーである家田紙工の家田さんと、美濃の若手手漉き和紙職人たちの日頃の努力の中で、どんどん素晴らしい紙が漉けるようになってきた。そうして時が経ち、水うちわにぴったりの「薄くて強い=こしのある」雁皮紙が安定して漉けるようになったのと、さまざまなモノ、コト、ヒトとお金の動きのタイミングがぴったりとあって、今回の家田紙工バージョン「水うちわ」誕生へと結びついていったのだ。
 これら一連の動きと「水うちわ再生プロジェクト」の動きは、運命の女神がウィンクしたみたいに、たまたま合致していったのだが、それがマスコミの手にかかると、「水うちわ再生ストーリーに心動かされた美濃の若手職人が、雁皮紙を作ってくれるようになった」、、という若干ドラマ的表現(?)になってしまうから、ちょっぴり可笑しい。
 まあ、メディアってのは、制作者側の都合の良いように解釈し、表現していってしまう癖があるから仕方ないけど、でも天下のNHKですら、そんなふうにある意味の情報操作をしてしまうのだから、、私もメディアの仕事にかかわる人間として、そのあたりには気を付けたいと肝に命じる。
 でも私にしてみれば、「熱心な若者の情熱に心動かされ、美濃の若手職人も紙を漉くようになった」なんていう心情ドラマより、「本物の美濃手漉き和紙」再生の動きと、「水うちわ」再生の動きが、たまたま同時代に同時代的グッドタイミングでドッキングしたという、地道で淡々、粛々とした中での驚くべき事実、しかし、なんとも不思議なシンクロニシティのほうが、ずっとドラマチックなのに、と思う。心から想う。こういうことがあるから、生きていることは面白いし、やめられないのだ。

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