徒然なるまま
世の中には
本当にいろいろな人がいる。
20代の私は、映画をつくる仕事をしていた。そこで接した芸能界の人々の中には、それまでの私が出会ったことのない「平気で嘘をつく人々」がいた。
ちょっとやくざっぽくって、「人を脅す」人がいた。
まるでテレビで見ている芸能界の人、、みたいで、可笑しかった。
でも、私は、そういう人に会う度に、その人のまわりにまとわりついている黒いもの、って何だろうと思っていたけど、それがその人の本性を象徴する雰囲気(オーラみたいなもの)だと悟ってからは、そういう人に近づかないようにした。
30代の私は、その黒いオーラを嗅ぎ取ることが出来たせいか、選択的に生きるすべを身につけたせいか、はたまた、中途半端な世代のせいか、企画や編集、プロデュースの仕事をしながらも、直接攻撃されることなどなく、ずっと安心して仕事ができた(男女問わず、出会う素晴らしい先輩達には大変可愛がっていただけて、沢山、教えていただいた)。
そんな中で、発見したのは、何も発していない人の存在だ。
一度、私は、自分よりずっと年上の(多分定年真近の公務員)その不思議な存在の方に対してつい「そんなふうに生きていて何が楽しいのか」と言ってしまった。
その人の顔が一瞬止まった。そしてそれきり黙ってしまった。
私は、彼を傷つけたのだと思った。
そして、こういうことは二度と(求められていない限り)口にしてはいけない、と思った。
40代になって、自分の社会的なキャリアみたいなものがついてくると
私を「立てて」下さる方が出て来た。
すごく有り難い〜。心から感謝。
でも、そんな中で発見したのは、まれに存在する「極端な二面性を持つ人」の存在だ。
そういう人は、自分が「極端な二面性を持っている」ことを自覚していない、もしくは自覚しているが、それが自分の「仕事」のために必要なことだという100%の自己肯定をしているから、まったく悪びれた所がない。そして、それによって他者を傷つけても、まったく反省することがない。
人間、40年以上も生きていると、「自分を反省して、変えること」が出来にくくなる。
多分、日本の社会システムと教育のせいだろうけど、なんのかんのと外側(会社や家庭や、資本主義理論など)の理由をつけて、自分を正当化するという思考形態が出来上がり、そのためには他者や自分より弱いと思うものを攻撃して自己正当化するという思考と行動本能が、固定化される。
結局は、
「寛容」なこころが、なくなってくるということで、
戦争などもすべてそんな「発想」の中で、行われる。
でも、そういう人にも1点だけ有り難い点がある。
それは、「私の鏡」となってもらえることだ。
私もまた長く、男性社会の中で生きている。ふと、自分が同様な思考をしていないかと、危惧をする。
そんなとき、私の鏡となって「嫌なキャラクター」などを演じてくれる存在は、私の心を一時は、烈火のような怒りに向かわせるけど、その後、自分の選択すべきは、そちらの感情ではなくて、「寛容」の道なのだと強烈に自己を向かわせてもらえる。
ただ、この行為、結構、内的ストレスも多い。だから実際は、自分が巻き込まれている「鏡面行為」からは、その「意味を学習」したらさっさと立ち去るのが良い。
そこが今、40代中盤の私に試されていることだ。
「社会的責任」と「今まで自分が頑張ってきたことへの執着」が、
実は、自分の行動を阻めている。
でも「社会的責任」は、自分のこころの健康があってこそ、果たされるものであり、「執着」は、もっとも私が嫌いな感情なのだ。
(執着は、生への本能的執着だけで十分なのだ)
だから、今が勝負時。
「鏡面行為」の人は、黒いオーラを持っていても、それを見えなくさせる技を持ってる。
私はその先の真の色彩を、さらに見分けられる「人」になる必要がある。
この歳にして、まだまだ未熟な自分。。。
今まで私にたくさんのバトンを渡してくださった(もちろんその中には沢山の素敵な男性も含まれている)方々のためにも(勿論自分のためにも)、、もっと、進化が必要なんだって。
今日の空、網網の雲がまるで大きな「手」のように見える。
その隙間から、黙視的な朝日が見える。
手は、すでに解かれ、飛ぶ雲そのものになった。
自在に循環する存在。
高速で動きながらも、ゆったりと見える雲の動きが
好きだ。
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